真の発明者であれば、元通りに復元できないはずはない
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【真の発明者であれば、元通りに復元できないはずはない】を紹介致します。
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【真の発明者であれば、元通りに復元できないはずはない】
釣りの種類はたくさんありますが、その1つにフライフィッシングというものがあります。
フライフィッシングは、欧米式の毛針であるフライを使う釣りです。
起源はイギリスの貴族で、現在も格調高い紳士のスポーツとして楽しまれています。
フライフィッシングでは、疑似エサを本物に似せて魚をおびき寄せるのが
釣り人の腕の見せ所です。
この釣り人のテクニックを支えるのがリール(糸巻き)です。
長野県に株式会社マシンエンジニアリング(略称MEG)という会社があります。
MEGは、マリエットという商品名のリールを製造販売しています。
マリエットは、単なるリールではなく、所有していること自体を自慢したくなるような一流品です。
獲物がかかったときの糸切れを少なくするブレーキ機構やリールの回転音や左利き・右利きが
関係ない構造などが特徴です。
マリエットが注目されたのは、米国の釣り具ショーに出展したときのことです。
テレビで紹介されて注目されましたが、地元の釣り師に勝手に米国の特許を取得されるという
事件にあいました。
MEGのマリエットの技術が勝手に特許出願されたのです。
ところが、この事件の結末には落ちがあります。
特許を取得した釣り師がリールを分解した後に元通りに組み立てられなくなり、
MEGの日本代理店に相談してきたのです。
真の発明者であれば、元通りに復元できないはずはない、ということで、
米国特許が最終的にMEGのもとに移る形となりました。
この件は、結果的にMEGに権利が帰属する形となったため、笑い話で済みました。
しかし、通常は、相手方が発明を盗んだという事実を立証するのは難しいので、
契約書などで担保するか、事前に特許出願をしておくことが望ましいと思います。
展示会などを含めて、守秘義務が無い人の前にアイデア商品を見せる場合には
十分注意されることをおすすめします。
※真の発明者は、崇高です。
笑い話になって、良かったです。
一個人や中小企業が、他に類を観ない画期的なモノを開発したら、取られないように、
しっかり守っていきたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。