スマホの台頭で方向性を変えた商品の複製
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【スマホの台頭で方向性を変えた商品】を紹介致します。
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【スマホの台頭で方向性を変えた商品】
スマートフォンは、電話機能だけでなく、カメラやパソコンの代わりと
なり得る多機能の商品です。
スマホは、上記のように色々なことに使用できますので、スマホの登場に
より、影響を受けた商品はたくさんあると思います。
その中でも容易に想像がつくのはデジカメ市場です。
デジカメ市場は、2010年に出荷台数1億2000万台を突破したのをピークに
年々下がり続け、2020年は1521万台まで減少しています。
今日は、デジカメ本体ではなく、デジカメに関連した商品で脱デジカメに
よりヒットした事例をお伝えしたいと思います。
「デジカメ」と言えば、もはや一般的な言葉と言えますが、実は、
「デジカメ」という文字には、商標権が存在します。
商標権の権利者はパナソニックグループの三洋電機です。
デジカメの登場とともに、三洋電機でもデジカメの開発に力を注いで
きました。
と同時に、デジカメ用充電池も研究開発し、製品をたくさん作って
いました。
しかし、2005年ごろに、デジカメ市場の競争が激化し、充電池(二次電池)
の需要も先細りが予測され、三洋電機では新たな市場を探していました。
充電池は、ニッケル水素充電池と呼ばれるものですが、当時の国内の
年間消費量は約2000万本でした。
これに対し、乾電池は100倍の約23億本も消費されていました。
そこで、デジカメ用電池に見切りをつけ、100倍の市場の乾電池を
ターゲットに転換。
ニッケル水素充電池を「繰り返し使えるエコな乾電池」というコンセプトの
商品にしました。
一般的な充電池は、購入後に充電してから使うものです。
そして、乾電池に対抗するためにも、ニッケル水素充電池も購入後にすぐに
使えるようにする必要がありました。
この技術的な課題をクリアした後、「エネループ」という商品名で発売した
ところ、世界各国で売れるヒット商品になりました。
<エネループ 商品サイト>
https://panasonic.jp/battery/products/charge/eneloop.html
今までの価値観に見切りをつけるというのは、難しいことだと思いますが、
それが出来たからこそ、エネループは大きくヒットしたのではないでしょうか。
※確かに『エネループ』は、とてつもないヒット商品になりました。
常識を覆す画期的な商品開発の裏には“今までの価値観に見切りをつける”
という、大きな決断が要るのですね。