当たり前のようにあった機能を削った商品 

今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【当たり前のようにあった機能を削る】を紹介致します。

★緊急!コロナウィルス対策、業績向上支援無料個別相談、実施中★

メール(メッセンジャー、LINE等でも)受付中

 

【当たり前のようにあった機能を削った商品】

オフィスで、ファイルなどを書棚に並べて整理する際にラベルをつけておくと
便利ですよね。

このラベルを作るラベルライターとして思い浮かぶのは「テプラ」(キングジム製)
と答える方も少なくないと思います。

このテプラは、1992年に発売されましたが、実は、それよりも前の1988年に
世界で初めてラベルライターを開発した企業があります。

その企業とは、ブラザー工業です。

同社は、複合機などを製造販売しておりますが、「P-TOUCH」という
ラベルライターを1988年に開発しました。

P-TOUCHは、日本のみならず、海外でも販売されてきて、海外では
高いシェアを誇る商品に成長しました。

これに対し、日本では海外に比べるとブランドの認知度は低いという状況が
長い間続いていました。

そこで、同社では、この現状を打破すべく新商品の開発を企画しました。

一気に認知力を高めてブランド力をアップするためには、従来と全く異なるような
商品が必要と考えました。

上記テプラをはじめ、ラベルライターと言えば、キーボードと液晶画面があり、
文字などを入力してプリントするというのが一般的でした。

そこで、ブラザー工業では、キーボードと液晶画面をなくして、美しさと
使いやすさの両立を目指して製品開発しました。

キーボードと液晶画面を無くすことで外形の自由度があがるため、シンプルで
美しいキューブ型の形状にしています。

この形状からも読み取れるように商品名を「P-TOUCH CUBE」としました。

P-TOUCH CUBEは、本体カバーのガタツキが無いように成形し、操作ボタンも
本体から飛び出ないように設計しました。

また、このような機械には、インク切れなど通知する必要があり、複数の
LEDランプなどを使って通知するのが一般的です。

これに対し、P-TOUCH CUBEでは、LEDは1つに絞り、色とランプの状態
(点灯・点滅)を組み合わせることで美しさと使い勝手の両立するように
工夫しています。

キーボードと液晶画面を省くとすっきりと美しい形状に出来る反面、
文字入力などが出来ないという課題が出てきます。

この課題に対し、スマートフォンの専用アプリにこれらの機能を代替させて
課題を解決しています。

スマホに代替させることで、画面なども大きくできるので、テンプレートの
編集印刷の自由度も上がります。

また、ラベルの活用例なども視覚的に分かりやすく伝えることが
容易になるという利点もあります。

このような従来当たり前に存在したキーボードと液晶画面を省略した
P-TOUCH CUBEは2016年10月に発売し、1年で4万台以上売れる商品と
なりました。

<P-TOUCH CUBE>
http://www.brother.co.jp/product/labelwriter/special/cube/about/index.aspx

今まで当たり前のようにあった機能を削るというのは勇気が必要と思いますが、
P-TOUCH CUBEは、省略した部分をうまくスマホに代替させた成功事例の
1つではないかと思います。

※もともとあるモノを削るのは、怖いと思います。

しかし、特にこれからの時代、余分なモノを削ぎ落として、必要なモノだけを
残すのがトレンドだと思います。

仕事の中身にも、参考にしていきます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です