代替商品を参考に開発したヒット商品
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【代替商品を参考に開発したヒット商品】を紹介致します。
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【代替商品を参考に開発したヒット商品】
ロッテは雪見だいふくをヒット商品にしたものの、実は家庭用のアイス市場は、
1994年をピークに規模が縮小しました。
市場の縮小により、ロッテでもアイスの売上低迷に頭を悩ませていました。
アイス市場の低迷を分析したところ、アイスの代替商品に客が流れていることが
分かりました。
消費者は「冷たさ」「のどの渇きを解消」については飲料で満たし、
「甘さ」はケーキで満たすという流れに変わってきたのです。
特に、飲料は持ち運びやすいペットボトルで様々な商品が発売されてきました。
そういったライバル商品の多様化がアイスの存在価値を脅かす存在に
なっていたのです。
ロッテは、そのような事態を打開すべく、新たな商品開発に取り組みました。
試行錯誤の結果、得られたヒントは、ライバル商品のペットボトルでした。
ペットボトルが持ち運びやすくて人気があるなら、アイスも持ち運びやすいように
すればよい、という発想が生まれました。
そこで考え出されたのが、「口栓付きパウチ容器」という商品で、商品名は
「クーリッシュ」と言います。
容器の形を言葉にするとイメージしにくいかもしれませんが、ロッテの
ウェブサイトを見て頂くと、見たことがあるという方も多いと思います。
https://www.lotte.co.jp/products/catalogue/ice/07/detail01.html
この容器の形状により、持ち運びやすくなったのですが、この商品はアイスの
弱点をもう一つ解消しています。
それは、夏場に食べるとアイスが溶けだして手が汚れてしまうという課題です。
この商品であれば、手を汚さずにどこでも食べることができます。
食べるというよりも飲むアイスといった方が適格な表現かもしれませんが、
新感覚も評価されて、2003年の発売と同時に一気に人気商品となりました。
代替商品(産業)を参考にして商品を開発するということは耳にすることも
あるかと思いますが、この商品は、まさにその成功事例ではないかと思います。
※ロッテの『クーリッシュ』は、発売された頃のことを、なんとなく
覚えていますが、こうした問題を解決するのが背景にあったのは、
知りませんでした。
本日も勉強になりました。ありがとうございました。