典型的な日本語【17】
今日は、『間違えると恥ずかしい日本語500』からです。
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☆:×興味深々→○興味津々
「興味津々」とは、ある物事について興味が尽きないさま、非常に関心があるさまをいう。
「津々」は絶えず溢れ出る様子のことだから、「興味津々」で、興味が次々にわき、
尽きることがないさまを表しているわけである。
☆:×台風一家→○台風一過
台風が通り過ぎて、風雨がおさまり晴天になることを「台風一過」という。
これを「台風一家」だと思っている人が意外と多い。
大きな台風と小さな台風が続けてやってくるようなとき、それぞれを
「お父さん台風」「子ども台風」とでも思っているのかもしれないが、
もちろん、台風に家族はいない。ふだん、さっと通り過ぎるという意味の
「一過」という言葉を使う機会が少ないことが、勘違いの原因になっているのだろう。
☆:×合いの手を打つ→○合いの手を入れる
「合いの手」とは、歌や踊りの調子に合わせて入れる手拍子や囃子詞(はやしことば)。
さらに、歌と歌の間に三味線などの伴奏楽器だけで演奏する部分のこと。
近年は、相手の動作や話の合間に挟む言葉をいうことも多い。
もとが間に入れる演奏なのだから、「打つ」はおかしい。「手拍子を打つ」との混同だろうか。
☆:×腕よりの大工→○腕利きの大工
大工さんの腕がすぐれていることを「腕利きの大工」という。
「腕より」は、自分の能力を最大限に発揮しようと張り切ることを意味する
「腕によりをかける」と、大勢の中から優秀な人材を選りすぐる「粒より」を
ミックスしたイメージだろうか。しかし、「腕より」という言葉はない。
☆:×見えづらい→○見えにくい
「~づらい」というのは、意思を伴う動詞につづけて、「~するのが困難である」
という意味を持つ。
「頼みづらい」「食べづらい」など、本人の意思として行おうとしているものが
思うにまかせない時に使う。
「見える」は、意思を伴わない自発動詞だから、「見えづらい」はNG。
「見る」につける「見づらい」ならOK。
※このシリーズ、久しぶりです。
この本を読み進めていく度に、日本語の難しさを痛感します。
今回も、間違った使い方をしていたのがありました。
皆様は、ありましたか!?