『山本さん』神と関係の深い古代の姓
今日は〈日本の苗字おもしろ事典〉(著者:丹羽基二氏、
発行所:株式会社明治書院)の『第1章日本のポピュラーな苗字群像』
から【『山本さん』神と関係の深い古代の姓】を紹介致します。
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山本さんはごくふつうの姓であるーーーと申し上げたら、お叱りを受けるかも知れない。
しかし、約百万の大姓だから、そこら中にいることも事実だ。
ま、鈴木、佐藤姓などと並んで五指に入る。しかし、わりあいに地味で、
鈴木、佐藤姓のように問題にされない。巴紋
それは何故だろう。
「山本は山の麓に住んでいる住人だろう。なんの変哲もない」
たしかに、鈴木や佐藤は、何を表しているか、分からない。
そこでちょっと注目する。山本姓にそんな問題がない。
しかし、山本さんの家紋を見ると不思議に巴紋が多い。
巴紋でなくても、柏・鳥居・烏・石畳・鳩などが多い。
これは何を物語っているのだろうか?
山本さんが神に関係が深いということである。
巴は魂、すなわち神霊を表し、烏や鳩は神使、柏は神饌
(神に供える酒食)の用具で古い形の三方、石畳は境内の敷石を示す。
実際に、京都の賀茂神社、伊勢の内宮、その他の神社に
奉仕している神職には山本氏が多い。そうでなくても鴨姓、
荒木田姓、渡会姓の人が多い。
山本氏は山の麓の意であるが、そこは人間の居住には最適である。
山には山の幸があり、谷川を下れば川の幸を得る。
敵が攻めてくれば山に逃げ込む。山は祖先の墓所であり、
自分たちを守護する。こうして山本氏は増え、やがて、
平野に進出したのである。山本姓は古代の典型的な姓で、
鈴木・佐藤姓よりも古い。
※『山本さん』という苗字が多い理由を、この文章を読み、わかりました。
神に関わる凄い苗字だったのですね。
苗字の由来、奥が深いです。他の苗字も、どのような話から来ているのか、楽しみです。