女性が購入しやすい環境等も整えて発売された商品
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【女性が購入しやすい環境等も整えて発売された商品】を紹介致します。
〔★緊急!コロナウィルス対策、業績向上支援無料個別相談、実施中★〕
【女性が購入しやすい環境等も整えて発売された商品】
インドの自動二輪車の市場は年々増えていき、
2017年度に2000万台を突破し、世界最大規模となりました。
その中でも、近年スクーターの伸び率がすごく、
2006年に約90万台だったものが2013年に約335万台となり、
2020年に約450万台と伸びました。
この要因は、経済成長に伴い中間層が増えているからと言われていますが、
それだけでなく、女性の社会進出が大きく影響しています。
インドの二輪車の市場で、高いシェアを誇る日本企業は、
ホンダで、インド市場の2位です。
ホンダの次を走るのはスズキで、その後に続くのがヤマハです。
2012年にヤマハは、インドのスクーター市場に参入し、
注目されるヒット商品を作りましたので、今日は、
その商品と紹介したいと思います。
その商品とは、女性による使いやすさをコンセプトに開発した
「CYGNUS RAY」というスクータ―です。
特に、興味深いのは、乗車中に「サリー」を巻き込むことがないように
後輪の上にカバーを付加したことです。
サリーは、様々なスタイルで体を包める細長い布で構成されている
インドなどの南アジアの民族衣装です。
民族衣装を着た状態で、足を揃えてスクーターに乗れるように
工夫されています。
他にも座席を低くして乗りやすくしたり、ハンドルを小さい力で
操作可能にしたり女性目線で開発されています。
インドでは、もともと男性向けのまたがって乗るタイプの
バイクの人気が高かったため、販売員も男性ばかりでした。
つまり、売り方が男性向けになっていました。
そこで、販売店に女性スタッフを採用し、女性用トイレや
休憩スペースの設置など女性に来てもらいやすい環境を整えました。
これが評価されて、新商品の発売開始の翌年の2013年の
販売台数は前年比3割増を達成しました。
ターゲットをインド人の女性に絞りこんで開発したからこそ、
上記のようなたくさんのアイデアが出てきたのだと思います。
ターゲットを明確にしてアイデア出しを行うことの重要性が
分かる事例の一つではないかと思います。
※とても勉強になる事例ですね。
『なぜそれが売れているのか』が見えて来ると、新たな商品が
買ってもらえるかも、見えて来ます。
本日も、ありがとうございました。