商社からメーカーへと変わったヒット商品

今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【商社からメーカーへと変わったヒット商品】を紹介致します。

【商社からメーカーへと変わったヒット商品】

事業の中には、 自社で作った商品を販売する形もあれば、
商品を仕入れて販売する商社のような事業形態もあります。

商社の事業をされている企業の中には、メーカーとして
活動したいと考えている会社も数多く存在します。

当事務所にも、商社のような事業形態の企業から自社製品を
作るための特許や商標の相談を受けることがあります。

今日は、メーカーとしての事業活動を希望されている中小の
商社企業様にとって参考になりそうな事例を紹介させて
頂きます。

みなさまは、MONCAFE(モンカフェ)という商品を
ご存知でしょうか。

レギュラーコーヒーをティーバックの手軽さでという
コンセプトで発売された商品です。

1984年の発売開始以来、30年以上経過した今でもヒットを
続けている商品です。

このモンカフェは、片岡物産株式会社の商品です。

片岡物産は社名からも分かるように元々商社でした。

従来、英国トワイニング社の総代理店として活動し、
紅茶などに高いシェアを持つ輸入商社でした。

長年、輸入商社として事業を営んでいましたが年間を通して
安定して売れるオリジナル商品が欲しいと考え、自社商品の
開発に取り組みました。

そこで、考えたのが、同社の第2の柱であるインスタント
コーヒーの販売量の増加です。

インスタントコーヒーは手軽ですが、一方でレギュラー
コーヒーに比べると風味や香りの点で劣るという課題が
あります。

そこで、インスタントコーヒーの手軽さを残しつつ、
レギュラーコーヒーを楽しむ商品の開発に取り組みました。

商品開発にあたり、ポイントになったのは、同社の主力商品
である「紅茶のティーバッグ」です。

一杯分のコーヒーの粉末を詰めてお湯を濾過することで
風味や香りが良くなるのでは、と考えたのです。

ただ、これだけでは本格的な味は出せないということで、
お湯を上から注ぐドリップ方式を採用しました。

<モンカフェの商品サイト>
https://www.moncafe-hikitate.com/

コーヒーカップ上でドリップ方式を実現するために、
フィルターやホルダーの構造を数多く考えました。

数多く考案した構造により、ドリッパーを開けた時に
粉が飛び散らず、カップにはめた時にグラグラせずに
お湯を注げることができるようになりました。

また、ドリッパーのフィルター部分がコーヒー液面に
浸らないようにすることで、雑味のない上質な味わいが
楽しめるようになりました。

モンカフェが生まれたのは、片岡物産が商社として
紅茶やコーヒーを取り扱って、地道な研究活動を継続
していったからだと思います。

この片岡物産の事例は、商社からメーカーへと変化した
成功事例の1つではないかと思います。

 

※『モンカフェ』は、有名ですよね。

コーヒーのメーカーさんだと、昔から思っていました。

本日も、ありがとうございました。

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