鼻の毛穴汚れを液体で洗うヒット商品
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【鼻の毛穴汚れを液体で洗うヒット商品】を紹介致します。
【鼻の毛穴汚れを液体で洗うヒット商品】
クレンジングでも落としきれない鼻の毛穴よごれを毎日「ひたして」
洗うことでツルツル鼻にする商品が注目されています。
その商品は、小林製薬の「ケアナボン」という鼻の毛穴汚れを液体で
洗うという画期的な製品です。
開発のきっかけは、大浴場で鼻を洗っている男性を見た小林製薬の
社員でした。
彼は、肌に優しい毛穴洗浄の方法を考え、自社の研究開発担当の
山本さんとマーケティング担当の片桐さんに相談しました。
山本さんは、敏感肌用の洗顔料の開発で得た「液体皮膚洗浄料」と
いう技術を鼻の毛穴に応用することを提案しました。
片桐さんは、鼻の毛穴汚れを気にする女性が多いことを調査し、
この製品に需要があると予測しました。
こうして、ケアナボンの開発チームが結成されました。
ケアナボンの開発には、洗浄料と鼻カップの二つの要素が
ありました。
洗浄料は、毛穴汚れを落としながら肌に優しい低刺激設計に
することが目標でした。
山本さんは、500パターン以上の試作を行って、最適な処方を
見つけました。
鼻カップは、洗浄料を入れたカップを鼻に密着させて、カップを
もんで水流をつくるという仕組みでした。
山本さんは、100個以上の試作を行って、できるだけ多くの人に
使えるカップの形状を模索しました。
最初は、医療用の酸素を吸入するカップや鼻栓型のカップを
参考にしましたが、使いにくかったり効果が低かったりしました。
そこで、山本さんは、鼻の穴を外に出すという現在の鼻カップの
形状にたどり着きました。
これにより、息ができて楽に洗えるようになるとともに鼻を
洗浄する時間も長くなり、毛穴への効果もアップしました。
この鼻カップの開発が、ケアナボンのブレイクスルーと
なりました。
ケアナボンの開発が完成したとき、開発チームは社長や社内に
報告し、社長は、この製品が面白いと感じて、進めるように指示
しました。
しかし、社内には、この製品が実現できるのか、本当に使って
もらえるのかという疑問や反対の声もありました。
そこで、開発チームは、社内や外部のモニターにケアナボンを
試してもらうことにしました。
モニターの評価は、最初は芳しくありませんでした。
カップから液がこぼれたり、一回で角栓が落ちなかったりする
ことが不満でした。
開発チームは、説明書やパッケージの記載を変更して、問題に
対処しました。
また、モニターには、最低でも毎日30秒、できれば朝晩1日2回、
1カ月間使ってもらうようにお願いしました。
すると、モニターの評価は徐々に改善されていきました。
特に、角栓がほぐれて毛穴がキレイになったという感想が多く
寄せられました。
開発チームは、この製品が効果的であることを確信し、
ケアナボンは、2023年11月に発売されました。
その際、開発チームは、小林製薬の人気製品である目の洗浄料
「アイボン」の「ボン」を継承して「ケアナボン」と名付けました。
この製品は、鼻の毛穴汚れを液体で洗うという画期的な製品
として、多くの人に使われるようになりました。
鼻カップの形状は、写真をご覧頂いた方が分かりやすいかと
思いますので、よろしければ、下記サイトもご覧頂ければと思います。
<ケアナボン 商品サイト>
※一昔前は、このようなモノが作られて、流行るなんて、全く
考えられなかったですね。
“ボン”という響きも、面白いですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。