やる気を引き出すIoT文具
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【やる気を引き出すIoT文具】を紹介致します。
【やる気を引き出すIoT文具】
文具メーカーのコクヨから2019年に発売された「しゅくだいやる気ペン」が
注目されていて、今日は、この商品を紹介したいと思います。
「しゅくだいやる気ペン」とは、子どもが自ら「書きたい」と思えるように
作られたIoT文具です。
この商品の開発者は、コクヨの中井さんという技術者です。
中井さんは、自分の子どもが書くことが苦手で、書くことを
好きになるような商品を作りたいという思いから、新商品の開発
プロジェクトに挑戦しました。
しかし、開発の過程では様々な困難に直面しました。
最初に考えた「見守りペン」という商品は、ユーザーのニーズに合わず、
一度は企画が頓挫してしまいました。
中井さんは、自分の考え方を変えるために、セミナーや書籍を通じて
学び直しました。
そして、「幸せな顧客」という言葉に出会って、子どもと親の
コミュニケーションを促す商品を作ろうと決めました。
中井さんは、クラウドファウンディングを活用して、ユーザーから
本気の意見をもらいながら、プロトタイプを作りました。
その中で、子どもたちが飽きないようにする工夫が必要だと気付きました。
色々なパターンを試した結果、「すごろく」という形式に落ち着きました。
「すごろく」では、書いて溜めたパワーでアプリ内のキャラクターが
進んでいき、ゴールに到達すると親子で楽しめるご褒美が設定できます。
「しゅくだいやる気ペン」は、発売後に大きな反響を呼びました。
子どもたちが自分から机に向かうようになったり、
「宿題だけじゃ物足りない」と言ってドリルでも勉強する姿が
見られたりしました。
親御さんからも、「褒める機会が増えた」という声が多く寄せられました。
「しゅくだいやる気ペン」は、市販の鉛筆に専用のアタッチメントを
取り付けます。
このアタッチメントは、加速度センサーとジャイロセンサーを搭載
しており、鉛筆の動きを検知します。
また、LEDライトで鉛筆の先端が光ります。
光る色は、書いて溜めたパワーの量に応じて変化します。
アタッチメントはBluetoothでスマートフォンと連動します。
専用のアプリでは、「やる気パワー」や「花マル」などのデータを
確認できます。
「やる気パワー」や「花マル」に応じて、アプリ内のキャラクターが
「やる気の庭」というすごろくを進んでいきます。
「やる気の庭」では、さまざまなアイテムやコンテンツを集めることが
できます。
また、ゴールに到達すると、親子で楽しめるご褒美を設定できます。
これらの技術的な特徴によって、「しゅくだいやる気ペン」は、
子どもたちに書くことの楽しさや意味を伝えることができます。
また、親御さんには、子どもの努力を見える化し、褒める機会を
増やすことができます。
これらの効果は、IoTデータを活用して分析されています。
コクヨの中井さんは、自分の子どもの悩みから始まったプロジェクトを、
ユーザーと一緒に作り上げていきました。
その結果、子どもと親の関係を深めることができるIoT文具が
誕生しました。
「書くこと」に新しい価値を与えたこの商品は、今後も多くの人たちの
学びや生活に役立っていくのではないでしょうか。
<しゅくだいやる気ペン 公式サイト>
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/yarukipen/
※『宿題がゲーム感覚で出来る』という画期的な内容です。
ゲームに何かを掛け合わせて、物事を改善したり、世の中を
良くしていくのは、みんなの笑顔が見れますね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。