百聞は『一験』にしかず
今日は、松下幸之助さんの“幸之助語録”第23弾です。
《百聞は『一験』にしかず》
「『百聞は一見にしかず』と言う。人から100回話を聞くよりも、
1回ものを見ればよく分かる。
確かにそのとおりだと思うが、世の中には見ただけではその本質が
分からないものもある。
体験を通して初めて、理解できるという場合が少なくない」
体験を積む、ということはどういうことか。大きな成功や失敗や、
何か特別な体験を持つことなのだろうか。
確かにそうした体験は貴重ではあるし、多くのことを学ぶこともできる。
だが特別な体験でなければ「体験を積んだ」ことにならないかといえば、
決してそうではない。
平穏、安定した日々のなかでも、心の持ち方次第で十分体験を
積むことができるし、むしろ大切なことではないか。
形に現れた成功や失敗だけではなく、心の体験を日々重ねていくことが、
変化の激しい時代に生きる人間にとって大切なことだ。
※1年ちょっとぶりの〔幸之助語録〕です。
『一見』が『一験』に変わるだけで、これだけ深い内容になるのですね。
本日も、勉強になりました。