進化してきた"のり" 

今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【進化してきた"のり"】を紹介致します。

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【進化してきた"のり"】

今日は、コクヨが開発したドットライナーという"のり"について紹介したいと思います。

皆さまは、"のり"と聞くとどのような商品をイメージされますか?

口紅の形状をしたスティックのりを思い浮べる方が多いのではないでしょうか?

"のり"の歴史は約5000年前とのことですが、平安時代では米飯を練った続飯(そくい)が
使われていたそうです。

そう言えば、私も昔、ご飯粒を潰して"のり"の代わりに使った記憶があります。

江戸時代では、でんぷんのりが使われるようになりましたが、腐りやすいという
課題がありました。

そこで、1895年に防腐剤入りのりが登場し、1919年に国産初の液体のりが開発されました。

その後、1969年に口紅から着想されたスティックのりが開発され、"のり"の使い勝手が
良くなりました。

さらに、1980年代には、ドイツのメーカーが修正テープのようなテープのりを最初に開発し、
2000年頃から日本でもテープのりが普及し始めました。

ところが、当時普及していたテープのりは、修正テープのように、のりがテープ状に
繋がる構造でした。

このため、塗りムラが起きたり、のりがスムーズに切れなかったり、という課題がありました。

コクヨは、上記課題を解決するために修正テープのように全面に塗るのではなく、
ストライプやドット状に塗ることはできないか、というアイデアを考えました。

ストライプやドット状のパターンの試作品を作ったところ、上記課題を解決できることが
分かりました。

しかしながら、考案したのりは、"のり"の基本機能である「粘着力」が低いという課題が
新たに発覚しました。

粘着力は、"のり"の材質のみではなく、のりの体積にも影響を受けます。

このような課題に対して、ドット状にすることにより、体積が少なくなった分をカバーすべく、
ドットの厚みを増すような工夫をしました。

ドットの形や大きさ、のりの粘着力など、全てをバランスよく設計するのに3年の歳月を要し、
2005年6月に発売を開始。

発売から8ヶ月で100万個を発売し、約13年後の2017年11月に累計販売数が1億個突破した
商品となりました。

使用された方もたくさんいらっしゃると思いますが、まだご存知ない方はウェブサイトを
ご覧頂ければと思います。

<ドットライナーのブランドサイト>
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/dotliner/

※『のり』の分野でも、日進月歩の進化が続いているのですね!

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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