小さな会社の大ヒット商品 

今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【小さな会社の大ヒット商品】を紹介致します。

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【小さな会社の大ヒット商品】

ネジを緩めようとしてドライバを回したもののドライバが空転し、ネジ山がつぶれしまった ・・。

このような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょか?

「潰れたネジ山のネジを緩めたい」

このような時に大活躍する工具があります。

その商品は、「ネジザウルス」というユニークな名前の工具です。

シリーズ全体で累積450万本を超える大ヒット商品です。

年間1万本売れればヒットと言われる工具業界の中、450万本以上売れた商品が
どれくらいのヒットなのかをイメージ頂けると思います。

このネジザウルスを開発したのは、大阪市東成区に本社を構える従業員40人の
小さな工具メーカーの株式会社エンジニアという会社です。

同社の高崎社長は、講演活動にも積極的で、中小企業がヒット商品を生み出すための
理論を提唱されています。

その理論とは、「MPDP理論」と呼ばれています。

M:マーケティング
P:パテント(特許)
D:デザイン
P:プロモーション

高崎社長は、この4つのうち、いずれが欠けてもヒットは続かないと主張されています。

この理論を全て紹介すると長くなりますので、今日はマーケティングに特化して
お伝えしたいと思います。

マーケティングという言葉自体が曖昧な部分もあり難しいものとイメージしますが、
MPDP理論のマーケティングは、とてもシンプルで分かりやすいです。

ここでは、マーケティングとは、ニーズの収集・選別のことを意味しています。

もう少し具体的に言うと、お客様の声を聞いて、そこからヒントを得ることです。

同社では、ネジザウルスの新製品を出す際に、旧製品の1000枚の愛用者カードを徹底的に
分析しました。

その結果、改善要望が多い順番に並べると、

1位: グリップの改良
2位: 先端の改良
3位: ばねを追加
4位: カッターの追加
5位: トラスねじも外せる

※トラスねじとは、
丸い形の頭部形状で高さが低いネジのことです

となったそうです。

これらの改善を盛り込んで商品を作った結果、一番好評だったのが、5位の要望事項
だったそうです。

高崎社長は、「誰もが思いつく改善では、感動は呼ばない」
「わずかな人しか気付いていない隠れた要望を改善してこそヒットに繋がる」
と述べられています。

顕在化した改善要望だけでなく、潜在的な要望に気づくのが大事ということですね。

愛用者カードを分析してニーズを掴むというのは、決して難しいことではなく、
色々な企業で取り組むことができるのではないでしょうか。

<株式会社エンジニアのHP>
https://www.nejisaurus.engineer.jp/

同社は、工具の使い方などもYoutubeで積極的に配信されていますので、一度、
ご覧頂ければと思います。

※如何でしたでしょうか!?

『欲しいモノは、買い手がヒントを持っている』と、思っています。

日常生活も含めて『これ不便だな』『もっとこうなったらいいな』というのを集めて、
より良くする創意工夫をしていきましょう。

本日も、ありがとうございました。

 

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