生産性の向上に寄与するロボット
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【生産性の向上に寄与するロボット】を紹介致します。
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【生産性の向上に寄与するロボット】
寿司職人として一人前になるには十年必要と言われます。
熟練の職人さんでも1時間に握れる数は300個だそうですが、1時間に最大1200個
握ることができるロボットがあります。
そのロボットは、鈴茂器工株式会社から発売されており、「寿司職人 助っ人」という
名前で商標登録されている装置です。(商標登録第4386556号)
商標登録だけでなく、特許権も取得されています。(特許番号第3088715号)
「寿司職人 助っ人」は、(以下、助っ人と呼びます)円柱状のお櫃(ひつ)の形を
しています。
というより、外観はほとんどお櫃です。
<寿司職人 助っ人>
https://www.jpaa.or.jp/shacho-chizai/case/sushirobo/
このお櫃内では、横方向の三本のスクリューが酢飯をほぐし、縦方向のスクリューで
持ち上げながら計量し、握り寿司の形に成形されます。
従来は、酢飯を型に嵌めこんで押し付けて成形していましたので、柔らかい食感が
実現できていませんでした。
これに対し、「助っ人」は、スクリュー上のコンベアで回転移動させる際に空気を
含ませます。
そのため、柔らかい食感を実現することが可能な構造になっています。
また、シャリの重量も16~30gまで調整できたり、柔らかさも10段階で設定できたりと
機能的に優れている点がたくさんあります。
これだけでなく、「助っ人」が魅力的な点が他にもあるのですが、皆さまは何だと思いますか?
それは外観がお櫃(ひつ)であることです。
「助っ人」は、10年の修行を積んだ職人さんにも負けないくらいの技術を持っています。
仮に、このことが事実だとしてもお客様からすれば、機械で作ったと思えば
少し味気ないという課題があります。
一方で、「助っ人」は、見た目がただのお櫃です。
板前さんが助っ人のお櫃内で出来上がったシャリを取り出しネタを載せている姿を
イメージしてください。
これだと板前さんがイチから全部握ったように見えますし、味気のなさは解消すると
思います。
助っ人は、単に味気のなさを解消するばかりでなく、寿司職人の不足の解消にも繋がります。
今後、労働人口の減少に備えて、生産性を高めるにはロボットの導入は必須だと思いますので、
このようなロボットが多数開発されることを期待したいですね。