依然多い、中高年の山岳遭難
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【依然多い、中高年の山岳遭難】を紹介致します。
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【依然多い、中高年の山岳遭難】
~遭難者の約5割が60歳以上~
令和3年には2,635件の山岳遭難が発生し、計3,075人が遭難しています。
そのうち死者・行方不明者は283人でした。
過去10年間の山岳遭難発生件数をみると、増加傾向で推移していたのが、
令和元年から2年連続で減少したものの、
和3年は増加に転じ、過去最多となった平成30年に次ぐ件数となりました。
3,000m級の山岳では、例年と比較して遭難者数が減少しましたが、
首都圏近郊の標高の高くない山等では増加しました。
山に入った目的別に遭難者の割合をみると、1位が「登山(ハイキング、岩登り、
スキー登山などを含む)」で全体の77.9%、2位が「山菜・きのこ採り」(11.3%)
となっています。
遭難の内容別にみると、1位が「道迷い」で全体の41.5%、2位が「転倒」(16.6%)、
3位が「滑落」(16.1%)となっています。
年齢層別にみると、60歳以上が全遭難者の48.3%を占めています。
さらに死者・行方不明者においては、60歳以上が71.7%にはね上がります。
60歳未満であっても、遭難者の約4割が20代~50代(50代16.7%、40代13.4%、
20代8.0%)となっており、油断は禁物です。
●こうして防ごう! 山岳遭難
山岳遭難の多くは、不十分な装備で体力的に無理な計画を立てたり、天候に対して
適切な判断ができなかったりするなど、知識・経験・体力の不足などが原因で
発生しています。
比較的気象条件に恵まれることの多い夏の山でも、山には様々な危険があります。
また、標高の高い山だけでなく、低い山でも山岳遭難は発生しています。
遭難を防ぎ、安全に山を楽しむために、次のことに注意しましょう。
(1)知識・体力・経験に見合った山選びを
(2)登山計画の作成、提出
登山者の氏名や連絡先、日程やコースなどを登山計画書にまとめて、家庭、
クラブ(山岳会)、職場、登山口などの登山届ポスト、山を管轄する警察署などに
提出しておきましょう。
ネットによる登山届(一部の県警察ホームページ、日本山岳ガイド協会オンライン
登山計画システム「コンパス」など)の方法もあります。
登山計画書を提出しておけば、遭難時に捜索・救助が迅速に行われる可能性が高まります。
(3)冷静な状況判断と、慎重な行動を
(4)通信手段の確保
万一、遭難したときに通報して助けを求められるよう、携帯電話やスマートフォン
などを携行しましょう。山では通話圏外になる場所も多くありますが、
GPS付き携帯電話などからの通報で救出された例も少なくありません。
山ではバッテリーの消耗が速くなることがあります。予備のバッテリーもお忘れなく。
(出展:警察庁「令和3年における水難の概況」「令和3年における山岳遭難の概況」)
※山登りは、愛好家が多いレジャーです。
このところ、平地の気候も変化が激しくなって来ました。
山登りに行く時は、充分な準備をして、知識を入れて行きましょう。