紅型(びんがた)

今日は、沖縄のお土産で頂いたハンカチの説明文【紅型(びんがた)】を紹介致します。

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沖縄の「びんがた」は、京友禅、加賀友禅、江戸小鮫と並ぶ日本の代表的な伝統染色であり、
その起源は約500年前とも云われ、南方の更紗や中国の型染め技法の影響の下に原型が作られその後、
大和のデザイン、染色手法等が加わり、琉球独自の技法と模様を確立しました。
南国の澄みきった鮮やかな風土の中に色彩ゆたかな「びんがた」の赤、黄、青、緑、藍の色が
調和し華麗でいて、そして素朴な美しさを見せております。

「びんがた」を染める技法には、「型染」と「筒引」の二通りがあり、標準工程は、
図案→型彫り→型置き→色差し→隅取り(ボカシをつける)→糊伏せ→地染→蒸し→水洗→
色止め→仕上げの順で行われます。
生地は、木綿、麻、絹などが使われ、顔料と染料をたくみに使い合わせております。

琉球王朝時代より発展し続けてきた「びんがた」は、若い人たちに伝承され、今尚その美しさを
保っております。

このハンカチ、扇子の図案は伝統紅型名工城間栄順先生の作でございます。

城間栄順(プロフィール)

*昭和9年 父 栄喜(城間紅型宗家14代)母 ウシの長男として生まれる
*昭和34年 首里高等学校卒業、家業の紅型に従事する
*昭和38年 沖縄染織部門で奨励賞を受賞
*昭和40年 沖展準会員推挙される
*昭和43.44年 西部工芸展入選
*昭和45年 沖展会員に推挙される
*昭和52年 沖縄産業県知事賞受賞
*昭和60年 琉球新報産業活動賞受賞
*平成3年 沖縄タイムス芸術選賞大賞受賞
*平成9年 現代の名工受賞
*現在 城間紅型15代継承 同研究所代表
沖展染織部門会員(審査員)
沖縄県染色部門技術アドバイザー
沖縄県立芸大非常勤講師

※沖縄に、このような伝統染色があったのですね。

お土産に、この染色のハンカチを頂かなければ、全く知らないままになっていたかもしれなかったです。

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