海外で売れる日本の伝統工芸品
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【海外で売れる日本の伝統工芸品】を紹介致します。
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【海外で売れる日本の伝統工芸品】
1975年に日本国の伝統工芸品に指定された「南部鉄器」は、岩手県の盛岡市と
奥州市周辺で発達してきました。
この岩手県に、1852年に創業の及源鋳造(株)という老舗のメーカーがあります。
この老舗のメーカーが岩手県のバックアップを受けて、中国への販路開拓を成功した
事例を紹介したいと思います。
中国では、プーアル茶が日常生活にかかせません。
そのプーアル茶は、少量の茶葉に20回程度、熱湯を入れて飲むというのが一般的です。
20回も入れるので、当然ながら冷めてしまうと美味しさが半減してしまいます。
そこで、保温性の高い「南部鉄器」に中国の「とある企業」が注目しました。
注目したメーカーは、中国茶の製造販売の大手である「上海大可堂」という企業です。
この大可堂が岩手県の大連経済事務所を通じて、及源鋳造にプーアル茶専用の南部鉄器の
開発を依頼してきました。
しかしながら、南部鉄器が保温性に優れているからといっても、そのままプーアル茶に
適用出来るといった単純な話ではありません。
日本茶は、一般的に冷ましながらいれるために、鉄瓶から出るお湯がやや広がり気味に
出るように設計されています。
これに対し、プーアル茶は、鉄瓶から出るお湯がより細く、真っ直ぐな軌跡を描くのが
よい、とされています。
大可堂の会長は、鉄瓶から出るお湯の軌跡に徹底的にこだわり、及源鋳造(株)側に
度重なる改善の要望をし、ようやく完成品が出来ました。
2010年の上海万博をきっかけに、この南部鉄器が富裕層を中心に人気を博するように
なりました。
南部鉄器のずしりとした重さや深みのある外観が受け入れられたのだと思います。
中国国内の富裕層の増加とともに日本の伝統工芸品に興味を持つ方が増えてきているそうです。
この南部鉄器と同じように中国の文化や慣習に応じ、日本の伝統工芸品を
カスタマイズすることで、ヒットする商品はまだまだあるような気がします。
中国だけでなく、他のアジア諸国も経済の発展が著しいので、他の国にも
受け入れられる可能性は高いのではないでしょうか。
※このような形で、日本の伝統工芸品が海外に受け入れられるのは、とても嬉しい事です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。