全く異なる事業から転用されたヒット商品

今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから

【全く異なる事業から転用されたヒット商品】を紹介致します。

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【全く異なる事業から転用されたヒット商品】

花王と言えば多くのヒット商品を開発してきた企業です。

その中の1つに大ヒット商品の「クイックルワイパー」があります。

構造は、とてもシンプルですので、知的財産を学ぶセミナー等でもよく取り上げられます。

このクイックルワイパーですが、実は、オムツを転用して考案された

掃除用品であることをご存知でしょうか?

1992年頃、同社は、掃除用品について新商品の企画を考えていました。

当時の日本の住宅と言えば、畳みからフローリングへの移行が流行していた頃です。

フローリングは、畳やカーペットに比べて、髪の毛等の埃が目立ちますので、

こまめな掃除が必要です。

そこで、花王は「立ったままでも『簡単』に掃除できる新しい方法」

というコンセプトで、新商品の開発を行いました。

当時の開発担当者が着目したのは、「カーペットに付いた髪の毛や埃は、

なぜ、なかなか取れないのか」ということでした。

この着目点から導き出だされたのは、「カーペットで掃除すれば、

反対に埃がくっつくのでは」という"逆転の発想"でした。

そこで登場したのが、オムツです。

花王と言えば、「メリーズ」などをはじめとするサニタリー商品も多数販売しています。

このサニタリー商品の素材は不織布です。

不織布は、読んで字の如く、「織らない布状のもの」を意味します。

不織布は、高密度に繊維が絡み合い高い吸水性と肌触りの良さ、

軽量性が特徴の材料です。

そこで、同社は、最初に、カメラの三脚の脚にスポンジを付け、

そのスポンジに不織布を巻いて埃が取れるかどうか実験しました。

その結果、みごとに埃を吸着し、白い不織布は真っ黒になりました。

掃除の中でも、床の雑巾がけは特に腰痛の人や妊娠中の女性、

高齢者にとってつらいものです。

軽くて、ほこりや髪の毛などを簡単に取れるクイックルワイパーは、

発売と同時に消費者の心をつかみ、大ヒット商品になりました。

<クイックルワイパーの商品サイト>
https://www.kao.co.jp/quickle/lineup/wiper/

掃除用品とオムツなどのサニタリー商品の事業は全く異なるものです。

しかしながら、ちょっとしたきっかけを元に、同商品のように、

他の事業からの転用品がヒット商品となる可能性があると思い、本日のテーマとさせて頂きました。

※このような事例は、とても参考になり、勉強になります。

クイックルワイパーは、普段のお掃除で、大変お世話になっていますが、

オムツを転用したとは、知りませんでした。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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