G-SHOCKじゃないインドでのヒット商品

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【G-SHOCKじゃないインドでのヒット商品】を紹介致します。

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【G-SHOCKじゃないインドでのヒット商品】

インドで売れている日本企業の商品と言えば、スズキの自動車と答える人が多いかも知れません。

ところが、スズキ以外でも、カシオの商品も現地で人気があります。

カシオと言えばG-SHOCKが有名ですが、人気俳優が頼んでもいないのに

「G-SHOCK」を身につけて映画に出演したことが一つのきっかけで、
同社がインドで人気となったそうです。

今日は、このG-SHOCKではなく、カシオの「電卓」についての

ヒット商品を紹介したいと思います。

同社は世界各国で電卓を販売していますが、「ゼロを発明した数字の大国」

であるインドでは、長年苦戦してきました。

実はカシオは1980年代からインドで電卓の販売を開始しました。

ソフトウェア産業勃興のためインドが技術系大学を増やしていた2000年代には、

大学公認の授業用具として採用されるなどで知名度は高まり、売れる下地は作られていました。

しかしながら、価格が競合メーカーの2倍近くすることもあって

販売が大きく伸びることはありませんでした。

ところが、2010年に発売された「CHECK CALCURATOR MJ-120D」で、

形勢が一気に変わりました。

なぜ形成が一気に変わったかと言えば、同商品では、従来製品と比べて、

大きなテコ入れをしたからです。

以下、そのテコ入れの内容についてお伝えします。

グローバルスタンダードとされる桁数表示は、3桁に区切られています。

例えば、1,000,000,000ドルという金額があるとします。

右から1つめのカンマは、thousand(千)右から2つめのカンマは、

million(100万)右から3つめのカンマは、billion(億)

日本でも、この3桁表示が一般的です。

これに対し、インドでは、10,00,00,000ルピーという表示をします。

一番右が3桁で、それ以降は2桁づつ区切られています。

右から2つめのカンマは、ラック(Lac)右から3つめのカンマは、

クロール(Crore)と呼ばれるそうです。

インドの商売人は、ラック、クロールを使って表示するのが一般的です。

これに対し、欧米式の電卓を使うと桁数が異なるので使い勝手が悪い、

という声に対応したのがカシオでした。

同社は、2005年にインドに販売会社を設立し、文房具店などに営業に回っていたところ、

この数字のカンマの位置が異なることに気づきました。

当時のインドでは、レジが普及しておらず、会計は電卓が利用されていることが多く、

桁数表示の違いから不便を感じていたことも分かりました。

これをきっかけに開発したインド式電卓の「CHECK CALCURATOR MJ-120D」

2010年に発売されて、高価格にもかかわらず売れるヒット商品となりました。

ただ、ヒットすれば避けて通れないのが模倣品です。

桁数をインド式に変更するというのは技術的にそこまで難しいものではなかったため、

モノマネ対策が必要です。

実際、「CASIO(カシオ)」に似せた「CASIIO」といったロゴも出回り、

インドでも商標を取得しているカシオは模倣品対策に力を注いでいます。

日本にいると3桁表示が当たり前で、この発想には至らなかったと思いますので、

現地に行って現地のユーザーの声を聞くというのが、当たり前ですが、
やはり大切なのではないかと思います。

※これを読ませて頂いて初めて、インドと日本の数字のカンマの位置が違うことを、

恥ずかしながら、知りました。

だったら、カシオが電卓の販売に苦慮するのも、大いに解ります。

これからも、世界中の満足度を上げる、カシオの活躍を、期待しております。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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