傘をシュッと差し込んで手前にポンとするヒット商品 

今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【傘をシュッと差し込んで手前にポンとするヒット商品】
を紹介致します。

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【傘をシュッと差し込んで手前にポンとするヒット商品】

今日は、おそらく、皆さまもご存知であろうヒット商品を紹介したいと
思います。

みなさまは「傘ぽん」という商品をご存知ではないでしょうか?

「傘ぽん」とは、雨で濡れた傘をシュッと差し込んでポンッと手前に
引くだけで、瞬時に傘にポリエチレンの傘袋が取り付けられるユニークな
商品です。

今や百貨店や専門店、ホテルやショッピング施設などあらゆる場所に
設置されるほどのヒット商品となりました。

この商品は、村上稔幸さんという方の発明品です。

1991年のある雨の日の出来事です。

病院に入ろうとしている老人が濡れた傘をビニール袋に入れるのに
苦労していました。

静電気でくっついている傘袋の口を開くのは簡単ではなかったからでしょう。

村上さんは、その老人に近寄って代わりに傘を袋に入れてあげました。

このとき、村上さんは「案外入れにくいな、荷物があると大変だ!」
と感じました。

そこで、「簡単に傘を袋に入れる機械を作ろう」と決意しました。

村上さんは、発明好きなプレス職人で、仕事が終わると夜12時まで
ひたすら試作品を作りました。

試行錯誤するある日、村上さんがスーツ姿で出勤する際に、革靴を
履くのに靴ベラを手に取ったときパッとひらめきました。

「靴ベラのようなものを使えば、傘袋をうまく開くことができるのでは?」
というアイデアを思いついたのです。

苦労して完成した試作品ですが、最初は売り込みもなかなか上手く
行かなかったそうです。

そんな時、新倉計量器株式会社の営業担当者と出会い、この担当者が
自社に持ち帰ります。

しばらくして、倉庫の片隅に放置された試作機が、新倉社長の目に
留まります。

「これはイケる!」と直感した新倉社長は即座に製品化を決定し、
村上さんに全てのアイデアを特許出願するように進言しました。

それから種々の改良を加え、1994年にいよいよ1号機が販売されました。

傘ぽん1号機が発売されると多数の類似品が市場に出回りました。

しかし、新倉計量器は類似品を特許権を使って市場から排除して
自社製品を守ってきました。

その成果もあってか、現在は、国内のみならず、海外からも引き合いが
たくさんあるとのこと。

<傘ぽんの商品サイト>
https://www.niikura-scales.co.jp/kasapon/

当事務所にも個人の方からたくさん依頼を頂いています。

とても興味深いアイデアをたくさん発明されていますので、しっかりと
権利化できるようにサポートしていきたいと思います!

 

※あの『傘をシュッと入れてポンと出したらビニール袋に入る機械』
を傘ポンというのを、今まで知りませんでした。

この梅雨の時期、様々な場所で活躍していますね。

村上稔幸さん、発明して頂き、ありがとうございました。

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