「寓話」から、人生の真理を学ぼう!
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから
【 「寓話」から、人生の真理を学ぼう!】を紹介致します。
「寓話」。
ごくごく簡単に言うと、 ちょっとした逸話や物語の中に 何らかの教訓が
含まれているお話のこと。
教訓を教訓のまま、 「コレが正しい!」と言われちゃうと 「なんだかなあ」
と思うこともありますよね。
でも、寓話を通して聞くと 「そういうもんかもなあ」と 受け取りやすく
なったりする・・・ かもしれません。
というわけで、今回は こんな本をご紹介します。
『ものの見方が変わる 座右の寓話』
(戸田 智弘 著 ディスカヴァー携書 刊)
この本には、学校の授業や会社の朝礼などで ちょっと話せる「寓話」を
集めたもの。
今回はこの本に収録されている寓話のうち 短めなものをいくつか、ご紹介
しましょう。
【六人の盲人と象】
ある日、六人の盲人が象を触って その正体を突き止めようとしました。
一人は象の鼻を触り 「象とは、ヘビのようなものだ」と言った。
一人は象の耳に触り 「象とは、うちわのようなものだ」と言った。
一人は象の足に触り 「象とは、木の幹のようなものだ」と言った。
一人は象の胴体に触り 「象とは壁のようなものだ」と言った。
一人は象のしっぽに触り 「象とは、ロープのようなものだ」と言った。
一人は象の牙に触り 「象とは槍のようなものだ」と言った。
六人の盲人は長いこと言い争い、 自分の主張を譲ることはなかったという。
この寓話を読んで、皆さんはどう感じましたか?
一つの寓話に対して、様々な解釈ができることも 魅力の一つと言えるのでは
ないでしょうか。
ぼくは、このお話を読んで 「人間とは、こういうもの」だと感じました。
自分たちが見ている現実は、実際には 自分の目、そして自分の記憶や
思い込みを 通して見ているもの。
同じものを見ているようでいて、 人それぞれに見え方が違っている。
だからこそ、相手の見方や感じ方に 耳を傾け、理解する努力が欠かせない。
そんなことを感じました。
さて、もう一つ寓話をご紹介しましょう。
【半分のせんべい】
お腹をすかせた男が 七枚のせんべいを買ってきました。
男は家に帰ってきて、 早速せんべいを食べ始めました。
一枚目、二枚目、三枚目。 なかなかお腹がふくれてきません。
四枚目、五枚目、六枚目。 次々とせんべいを食べますが、 なかなか満腹に
ならない。
最後の一枚。男はそのせんべいを 半分に割って、半分だけ食べました。
すると、今度は満腹になりました。 そして男は、こう呟いたそうです。
「オレはなんてバカなんだ。 半分のせんべいで腹がふくれるなら、 前の
六枚は食べなくてもよかった」
いかがでしたか。
何ともバカバカしいというか、 落語のような話ですが・・・。
これまた、人間の真理というか 「人間あるある」を描いている、と ぼくは
感じました。
人間は、うまく行ったときは 「コレをしたからうまく行った」と 思って
しまいがちですが、本当にそうでしょうか。
それまで積み重ねてきた「失敗」や「努力」が 最後の成功に結びついた
のかもしれない。
普段から小さな変化に目を向けておかないと、 積み重ねる偉大さに
気付くことができない。
お腹がいっぱいになったのは、 決して「半分のせんべい」だけの おかげでは
ないと認識できるか。
ぼくは、そんなことを思いました。
皆さんは、どう感じるでしょうか?
本書には、この他にも様々な寓話が 収録されています。
ぜひ手にとって、読んでみてください。
(参考資料)
『ものの見方が変わる 座右の寓話』 (戸田 智弘 著 ディスカヴァー携書 刊)
※こうしたお話を通して、私たちは大切な事、学んでいますね。
本日も、ありがとうございました。