ラップはなんでくっつくの?

今日は、書籍『子どもの「なんで?」に答えます!』(発行・発売:(株)アントレック)の
中から【ラップはなんでくっつくの?】を紹介致します。

 

【ラップはなんでくっつくの?】

A:ラップの表面は、とても平らです。それで、物どうしがくっつこうとする、
ある特別な力が強くはたらきます。

物質の分子と分子がとても近づくと、おたがいがくっつこうとする「ファンデルワールス力」
という力がはたらきます。
表面がとても平らなラップでは、この力が強くはたらきます。
ラップ以外の物でも、物どうし近づくとこの力ははたらいているのですが、だいたいは、
でこぼこしていたり、ザラザラしていたりするために、くっつこうとする面積が小さく
分かれてしまって、この力が弱いのです

また、ラップの作られている材料とも関係があります。ラップの材料である
「ポリ塩化ビニリデン」には、電気を集めやすい「塩素」という物質がふくまれています。
ラップの表面の塩素が、マイナスの電気を集め、他の物のプラスの電気とくっつくのです。

ラップがベタベタしていることも、ラップがくっつきやすいことに大きな影響をあたえます。
ラップの表面には人間がほとんど感じられない程度の粘り気があります。
このベタベタが、くっつきやすさを生んでいるのです。

ラップが、表面のザラザラした、木でできた食器や、瀬戸物などにくっつきにくいのには、
こんなことが関係しています。

 

※このシリーズも、2015年8月5日に掲載し出してから、ずいぶんやっています。

ラップがなぜくっつくかも、特に考えないまま、今日まで来ました。

「ファンデルワールス力」と「塩素」がマイナス電気を集めてプラスの電気とくっつくことと、
ラップ自体がベタベタしていることの三点が、ラップがくっつくことが出来る理由なのですね。

勉強になりました。

来年も、このブログのこと、宜しくお願い致します。

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